The Essence of the Winter Forest, Tokyo
何百年と子孫を増やしながら生き続ける桂の大木、リフトの脇のいつもの森、どこまでも無限に連なるような北の大地の原生林、滑り手の生き様まで伝える1本のシュプール。
東京・外苑前にて開催中の渡辺洋一写真展『雪 森』には、北海道から東北、新潟、長野、富山と北日本の落葉広葉樹の森が広がっています。全ての作品は、渡辺がスキーをつけて雪の森を歩き、滑ることで出会った風景。スキーやスノーボードをする方にとっては、身近な景色に共感することもあれば、目を止めることもないただの森に、意味を探るかもしれません。雪の世界に馴染みのない方にとったら、都会とは遠く離れた寒い場所で行われていること、なのかもしれません。
しかし、その一枚一枚には、恵まれた日本の自然環境や、雪が降ることの意味、長い年月と季節の循環、日本人の精神性までを想像させる、静かなメッセージが詰まっています。それは、東京の道路添いに佇む、普段は気にかけることもない1本の街路樹の声を聴くことからも感じ取れる、当たり前にある自然との対峙なのでしょう。
北海道ニセコに暮らし、北日本の雪国をスキーとともに旅することで見えてきた世界。人と自然の関係性を、ご自身の情景と重ね合わせて、感じ取っていただけたら。東京での『雪 森』展は、そんな空間をご用意してお待ちしております。
渡辺洋一 写真展
『雪 森 – The Essence of the Winter Forest, Tokyo』
2021 年 12 月 2 日(木)~ 12 月 25 日(土)
13:00ー18:00 (日・月休)
SLOPE GALLERY
東京都渋谷区神宮前2-4-11Daiwa神宮前ビル1階
03-3405-0604
*写真作品および、写真集『雪 森』(サイン入り)はご購入いただけます。